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2001年度第3回議事録

日本混相流学会
2001年度第3回理事会議事録

日時:2001年12月8日(土) 13:00~17:00
場所:慶應義塾大学三田キャンパス旧図書館小会議室
出席者:
役員:深野 徹(会長),柘植綾夫(副会長),小澤 守(副会長),井小萩利明(副会長),篠田高明(情報部会長),稲葉英男(企画部会長),菱田公一(国際部会長),森 治嗣(財務委員長),竹中信幸(混相流リエゾン),片岡勲(学生会),上條謙二郎(理事),齋藤隆之(総務部会長)
オブザーバー:坂東芳行(代理出席,中村正秋年会講演会・混相流シンポジウム実行委員長),東恒雄(日本学術会議水力学・水理学専門委員会委員),近藤健(事務局)

 配布資料
2001年度第3回理事会議題  [2001-3-1]
2001年度第2回理事会議事録(案)  [2001-3-2]
第3回混相流の計測技術に関する国際シンポジウム事業報告  [2001-3-3]
回覧資料:決算報告書・領収書  
企画部会報告  [2001-3-4]
国際交流部会報告  [2001-3-5]
情報部会報告  [2001-3-6]
付属資料:J-STAGEパンフレット  
回覧資料:J-STAGE詳細説明資料  
2002年度評議員ならびに会長選挙プロセス  [2001-3-7]
日本混相流学会会則他  [2001-3-8]
年会講演会2002/第21回混相流シンポジウム  [2001-3-9]
付属資料:第21回混相流シンポジウム企画  
夏季学生セミナー  [2001-3-10]
次世代サブチャンネル解析コードに関する  [2001-3-11]
モデル調査・開発委託実施調査計画書(案)および契約書(案)  
学会設立15周年記念行事(案)  [2001-3-12]
将来構想検討WG報告  [2001-3-13]
新技術事業団による技術者能力開発情報提供事業  [2001-3-14]
学生優秀講演に関する内規(案)  [2001-3-15]
日本混相流学会2001年度予算  [2001-3-16]
事務局費用概算  [2001-3-17]
第18期第3回水力学・水理学専門委員会議事録  [2001-3-18]
広告代理店資料  [2001-3-19]

議事:

I. 報告・確認事項

 1.第2回議事録の確認
2001年度第2回理事会(2001.9.8)の議事録(配布資料2001-3-1)を確認した.修正・訂正があれば,総務委員長へ連絡して戴くこととした.修正・訂正の確認後,各理事へ再度送付し,議事録署名人に署名を戴く.その後,インターネット運営委員長に送付,公開することとした.

 2.第3回混相流計測技術国際シンポジウム決算報告
配布資料(2001-3-3)と回覧資料(決算報告書・領収書)を基に,標記国際シンポジウムの事業,決算ならびに監査の各報告が,服部修次実行委員長に代わり齋藤総務部会長より行われた.全ての内容について,適正かつ適切に行われたとの理事会承認が得られた.なお,同シンポジウム実行委員会からの日本混相流学会への寄付については,辞退申し上げることとなった.

 3.部会活動状況
(1)企画部会
配付資料(2001-3-4)を基に,企画運営委員会,レクチャーシリーズ,オーガナイズド混相流フォーラム,混相流技術リエゾンに関する詳細な部会報告が,稲葉企画部会長より行われた.第26回レクチャーシリーズは平成13年11月21日,「粒子状浮遊物質と環境処理技術」と題して,東京工業大学で開催された.参加者が少なくぎりぎりの収支であった.また,このところ参加者数が減少傾向にあり,年2回の開催は厳しいとの指摘がなされた.第27回のレクチャーシリーズを立案中であるが,年1回の開催をも視野に入れて,講習会の在り方を理事会等で議論することとなった.
第5回オーガナイズド混相流フォーラム(OMF2001-Fukushima)は,平成13年9月13,14日,福島県石川町にて開催された.参加者のべ100名を得て,「混相流の複雑流動」をメインテーマに,招待講演9件,一般講演12件が行われた.第6回は山口県秋吉台で開催予定(平成14年11月7,8日)である.会告を来年の6月号に掲載の予定.
福島未来博における国際シンポジウム「森にしずむ都市」の開催報告があった.9月15日に開催され,午前の部約500名,午後の部約1000名の参加があった.基調講演集の出版,「森・知・エネルギー」懇話会の開催などを行いながら,未来博共催事業の残務処理を福島県と協議しながら行う予定である.産学協同事業として,重要な事業であったとの高い評価があった.
混相流技術リエゾン専門委員会からは,「北海道バイオプラントプロジェクト」の開催報告があった.10月25,26日に北海道別海町ならびに湧別市で開催され,「循環型社会構築に向けた取り組み」,「木質バイオマス活用による高効率発電・熱供給システム」,「空気カプセル輸送システム」他9件の提案があり,新しい産学官のリエゾンを目指した活発な交流が行われた.産学リエゾン共同研究,ボンテラン研究会に関する報告が行われた.
(2)国際交流部会
菱田国際交流部会長より,配布資料(2001-3-5)に基づいてICMFならびに日欧二相流専門家会議に関する報告があった.
ICMF:
委員会構成の原案をほぼ確定,国内委員会を若手で構成,寄付に頼らず会費で賄う方針の再確認,会議スコープの決定,Circulation方法の決定,Abstract投稿形式の決定など,会議の大枠が紹介された.また,plenaryとkeynote講演者の素案が披露された.なお,一部の講演者については理事会からの推薦をお願いしたい.
Circulationに関連して,学会独自のドメインを早急に作る必要がある.セキュリティーやリプレイスの面から商用サイトの利用が合理的であるが,学会の情報戦略を睨みつつ,峯村インターネット運営委員長と相談しながら進めることとする.
配布資料(2001-3-16)に基づいて,小澤副会長より,国際活動協力基金引当金として100万円をICMF実行委員会に移すことが提案された.本件は,2001年度総会の予算審議で可決していること,またICMFが学会の主要事業であることから,満場一致で理事会承認された.
日欧二相流専門家会議:
会議内容については,昨年度の理事会に提出された時と変更はないが,日本側からの参加者が24名程度ならびに気液二相流分野に限定されること,討論重視の会議になることが注意点として報告された.参加者数やその調整方法について,学会内の意見調整を行う必要があるとの指摘が,深野会長よりなされた.なお,Announcementを平成14年3月号に掲載することを希望.
(3)情報部会
配布資料(2001-3-6)に基づいて,篠田情報部会長より,学会誌12月号の発行内容等に関する下記の報告があり,了承された.
15巻3号: 9.15発行,特集(混相流と数値解析・シミュレーション(3)),論文3件
15巻4号: 12.15発行予定,特集(混相流と数値解析・シミュレーション(4)),論文5件
16巻1~4号特集記事:分散流をサイズで切る
また,付属資料(J-STAGEパンフレット)および回覧資料(J-STAGE詳細説明資料)に基づいて,科学技術振興事業団が事業化を推進しているJ-STAGE「科学技術情報発信・流通総合システム」の概要が説明された.また,同事業団より,加入の勧誘があったことが報告され,12月17日に同事業団担当者から詳細説明を受けることになっている.

 4.第18期日本学術会議専門委員会報告
東期日本学術会議専門委員会委員より,配布資料(2001-3-18)を基に,学術会議秋の総会報告ならびに第18期第3回水力学・水理学専門委員会の審議事項に関する報告がなされた.水力学・水理学専門委員会における今期の研究課題は,「自然の水エネルギーの有効利用」(仮題,機械分野),「自然と共生した流域圏の構築」(仮題,農業工学分野)ならびに「海洋環境における海水の循環と拡散」(仮題,船舶海洋分野)とし,全体テーマを「循環型社会における水の問題」とすることが決定されたとの報告がなされた.

II. 審議事項

 1.2002年度評議員選挙・次期役員
(1)選挙プロセスおよび理事会承認方法
配付資料(2001-3-7,2001-3-8)を基に,齋藤総務部会長が2002年度評議員選挙および次期役員選出のプロセスおよび概略スケジュールを説明した.会則,内規等および従来手順に鑑み,妥当なプロセスであることが承認された.また,具体的な日程が議論され,次の日程を目安とすることが決まった.選挙日程は例年かなり遅れるので,前倒しで進めて行くことが再確認された.なお,推薦,選定,選挙結果に関する承認は,E-mail理事会によることが了承された.

選 挙 日 程
2002年3月14(木)あるいは15日(金)
1)候補者役職併記必要の有無を確認(齋藤総務部会長)
2)候補者の氏名、所属、役職記載の確認(選管委員長・選管委員)
3)評議員投票用紙(投票締め切り4月12日(金)消印有効)の文面決定(選管委員長)、
事務局への投票用紙印刷依頼
3月22日(金)まで
1)会員に評議員投票用紙を発送
4月18日(木)
1)開票および結果の整理(事務局),当選者確認(選管委員)
2)選管委員長から深野会長(票数まで)と齋藤総務部会長(次点者まで)への結果報告
(E-mailによる)
3)事務局より、選管委員長名で深野会長と齋藤総務部会長に選挙結果を正式報告(郵送)
4月25日(木)まで
1)理事会において新評議員の確認承認を得る(齋藤総務部会長)(E-mail理事会)
5月1日(水)
1)理事会による会長候補者の推薦を記載した別紙を事務局へ(齋藤総務部会長)
2)会長投票用紙(投票締め切り5月15日(水)消印有効)の文面決定(選管委員長)、
印刷(事務局)
3)新評議員に会長選挙投票用紙を発送
5月17日(金)
1)開票 会長選挙結果の整理(事務局)と会長当選者の確認(選管委員長、選管委員)
2)選管委員長から深野会長(票数まで)と齋藤総務部会長(次点者まで)への結果報告
(E-mailによる)
3)事務局より、選管委員長名で深野会長と齋藤総務部会長に選挙結果を正式報告(郵送)
5月18日(土)以降
1)新評議員に会長選挙結果を通知(齋藤総務部会長)
(2)選挙管理委員会の発足
深野会長より,選挙管理委員会委員長として萩原良道氏(京都工芸繊維大学工芸学部),選挙管理委員会委員として梶島岳夫氏(大阪大学大学院工学研究科)が推薦され,満場一致で両氏が承認された.
(3)地区代表の推薦
東海地区,関西地区ならびに四国・中国地区の代表が3年の任期満了となっているので,代表を新たに選定する必要があることが確認された.次いで,深野会長より,各地区担当理事(北海道:藤川理事,東北:上條理事,関東:菱田理事,東海:齋藤理事,北陸・信越:北原理事,関西:片岡理事,中国・四国:稲葉理事)に地区代表の推薦が依頼された.期日は平成13年12月20日とする.

 2.2002年度講演会・シンポジウム
配付資料(2001-3-9)を基に,欠席の中村実行委員長に代わって,坂東芳行氏より,2002年度年会講演会と混相流シンポジウムの準備状況に関する説明・報告がなされた.
(1)年会講演会
2002年7月29日(月)~31日(水)の3日間を会期とし,名古屋大学工学研究科1号館を会場とする.参加者を300名と見積もり,1コマを3件の講演で構成,6会場で並行に行う.これにより9セッション(合計162件)を確保できる.セッション数が不足の場合にも柔軟に対応可能である.総会,15周年記念式典,懇親会を2日目(30日(火))の午後に設定した.また,理事会,評議員会,編集員会の会場も確保した.
共催団体,開催主旨,オーガナイズドセッションの説明があり,了承された.なお,募集要項は平成14年3月号に掲載する.
(2)シンポジウム
坂東氏より,第21回混相流シンポジウムのセッション立てに関する報告があり,3日間で6セッションを1会場で行うこととなった.また,参加募集要項する説明・報告がなされ,平成14年3月号に掲載することが了承された.
(3)シンポジウム連絡委員会
東専門委員会委員(日本学術会議)より,第21回混相流シンポジウムの企画について,説明がなされた(配付資料2001-3-9).仮テーマを「マイクロ混相流」とする.また,招待講演の講師と題目をほぼ固めたことが報告された.

 3.学生会夏季セミナー
片岡理事より,学生会夏季セミナー案,学生会組織に関する説明があり,併せて事業に必要な予算支出の依頼があった(配布資料2001-3-10).
夏季セミナーは年会の後に引き続いて実施する.名古屋大学の内山氏が中心に準備を進め,既に会場も決定されている.
学生会組織ができ,メールアドレスが整いつつある.学生会ニュースレターを発行する予定である.
以上の事業に必要な経費の支出が了承された.

 4.研究委託契約
配布資料(2001-3-11)に基づいて同記念行事の内容が説明された.年会講演会2002の2日目に1時間半の記念行事を行う.式典(30分),記念講演(50分),感謝状贈呈(10分)と配分する.なお,感謝状の贈呈に関しては,今後その内容を詰める必要のあることが指摘された.また,記念事業の会告を14年3月号に掲載の予定.

 5.15周年記念事業
井小萩副会長から配付資料(2001-3-12)に基づいて同記念行事の内容が説明された.年会講演会2002の2日目に1時間半の記念行事を行う.式典(30分),記念講演(50分),感謝状贈呈(10分)と配分する.なお,感謝状の贈呈に関しては,今後その内容を詰める必要のあることが指摘された.また,記念事業の会告を14年3月号に掲載の予定.

 6.将来構想検討WG報告と審議
配付資料(2001-3-13)により,稲葉企画部会長より,将来構想WGの報告があり,内容にかんする審議を行った.論文,学会誌の電子ファイル化,さらにインターネット上での利用,配信を行う上で,知的財産の取扱をどうするか,また,学会の情報の発信を含めてIT化戦略をどうするかを議論していくことの必要性が菱田理事より指摘された.
学会の将来構想に関しては,産学連携の在り方,分野の偏りの解消,産業界からのニーズに対する対応,学会活動成果の産業界への還元などの視点から総合的に構想を展開,立案することの重要性が深野会長より提案された.

 7.PDE協議会および学会をとりまく環境
PDE(Professional Development of Engineers)協議会ならびにCPD(Continuously Professional Development)システム委員会の設立経緯と性格について,齋藤総務部会長より報告がなされた(配布資料2001-3-14).PDE協議会,CPDシステム委員会とも日本工学会傘下の学会事務局連絡協議会を母体とするものであること,PDE協議会は8月より,CPDシステム委員会は11月より活動を開始したことが報告された.両協議会は,文部科学省ならびに経済産業省が進めている「技術者再教育事業,技術者のための生涯教育事業」に対して,学会サイドが立ち上げた検討組織という性格を持っている.同事業は,技術者教育のグローバルスタンダードを睨んだものであり,多岐にわたる標準化や規格化事業を進める国と学会とが直接に係わることを意味する.学会を取り巻く社会環境や経済情勢が急激に変化しており,両協議会の動向を冷静に注視することとなった.
また,これら社会情勢の変化を学会の在り方に反映させることの必要性が指摘された.

 8.学生優秀講演賞に関する内規
小澤副会長より配付資料(2001-3-15)に基づいて,学生優秀発表賞の主旨ならびに内規に関する説明があり,審議の結果,学生会規約を基に原案を一部修正することで承認された.

 9.事務局経費の増額について
小澤副会長より配付資料(2001-3-17)に基づいて,事務局経費の増額の必要性が説明された.基本的事務局業務,年間事務局業務などを検討するとともに所要経費を精査した結果,増額が妥当であるとの意見の一致があった.210,000円/年増額して1,200,000円とすることが承認された.

以上
作成者:総務部会長 斎藤隆之

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